高齢化社会の日本では、高齢者のみの世帯が加速度的に増加しています。子供達と離れて暮らす高齢者は、体が不自由になると暮らしを誰かに支えて貰わなければいけません。そのような時に、ホームヘルパーの存在はとても大きく頼もしい物に違いありません。
ある老婦人の例ですが、お二人とも体は丈夫で大きな病気が無いのですが、奥様に高血圧と変形性膝関節症の持病がありました。そしてご主人には糖尿病の持病があり、定期的に通院して内服治療を行っています。ホームヘルパーの利用は無く、通院時もタクシーを利用していました。
しかし真面目に通院していたご主人の通院が途絶えることが増えていき、心配になった病院のスタッフがケアマネジャーに連絡の電話を入れました。そしてケアマネジャーが自宅を訪問すると、妻の膝の調子の悪化から二人とも満足な食生活が出来なくなっていました。そこでホームヘルパーの利用を開始し通院援助など生活支援を始めました。
最初にサービス提供責任者が訪問した時は妻は困っていないから頼むことなど無いと言っていましたが、訪問回数を重ねるうちに急な坂の真ん中にある自宅では買い物が困難な事が分かりました。そして自宅の2階にある浴室にも行けなくなっています。
この様に訪問をしてお二人の暮らしに困難な事多いことが分かり、それぞれの介護保険の枠を最大限に利用して生活支援と入浴のサポートも始めました。大きな病気が無いこともあり少しのサポートで困難を乗り越えられて、ご主人の血糖値と奥様の膝の症状は良くなって行きました。
病院とケアマネジャーとの連携により、サービス提供責任者が二人に合うサービスプランを考えられた事例です。